
Q:孫の受検が心配。公立中高一貫校の現状は、どうなっている?
孫が中学受験に向け、がんばっています。でも、娘に聞くと、中学から私立というのは、経済的にも厳しいと言っています。娘の学生時代には聞かなかったのですが、最近では公立の中高一貫校も出てきたと聞きます。娘時代の人気校・都立小石川高校も一貫校になったとか。現状はどうなっているのでしょうか。やはり、経済的には有利なのでしょうか。
せっかくがんばって勉強しているので、お金を理由に諦めさせるのはかわいそうです。公立の一貫校がいいのなら、そこを受検させたいと思っています。
孫は、東京都に住んでいます。
2010年には、首都圏に17校。高校無償化の政策もあり、経済的にはかなり有利です
2010年、都立の4校が新設され、東京に11校、神奈川に2校、千葉に2校、埼玉に2校となり、首都圏の公立中高一貫校は17校となります。
ご指摘のとおり、都立小石川高校も、都立小石川中等教育学校という中高一貫校となりました。
同じ公立の中高一貫校でも、2種類あり、小石川のように「中等教育学校」となっている学校は、中学入試のみ。高校入試はないので、小石川に入りたくても、かつてのように高校受験で入学することはできません。
それ以外の、たとえば都立両国高等学校付属中学のように、高校の付属校という位置づけの学校は、高校入試もあります。高校から入るチャンスもあるわけです。
私立でも公立でも、大学受験を想定した場合、やはり3年ずつ、別々の学校で区切って勉強するよりも、6年間の一貫教育のほうが効率的と言われています。
そういう意味でも、せっかくいま、がんばっていらっしゃるなら、一貫校を受験されるのがいいかと思います。
経済的には、公立のほうが有利です。特に、いま公立高校の無償化が政策のひとつになっていますので、これまで以上に有利になったといえるでしょう。
文部科学省の「学習費調査」などによると、中学・高校の6年間の教育費(学校教育費のほか、塾やお稽古なども含む)は、公立で305万円、私立で695万円と、私立は公立の倍以上にもなっています。
なお、私立の中にも、一定の成績基準を満たす生徒には、授業料を免除や減額してくれる学校もあります。私立を諦める前に、志望校にそうした制度があるか確認なさってみてはいかがでしょう。
回答者
ジョアン安倍
プロフィール
都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。
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