
Q:都民共済に入っていますが、もう一つくらい加入したほうがいい?
昨年夫を亡くし、現在ひとり暮らしの67歳です。夫がなくなったのを機会に保険を見直し、今は都民共済の熟年4型に加入しています。
貯金もたいしてないので、子供たちに残すのは家だけでいいと思っていますが、お葬式など、子供たちに金銭の負担をさせたくないと思っているので、もう一つくらい保険、たとえば、死亡保険などに入ったほうがいいでしょうか?
葬儀費用は、月1万円ちょっとの積立貯金でまかなえる。
まず、葬儀費用ですが、葬儀にどの程度のお金をかけるのかは、地域やそのご家庭によっても異なります。
日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査」(平成19年)によると、葬儀費用の全国平均は231万円となっています。
今回は、この葬儀費用を目安に考えてみましょう。
都民共済の熟年4型は、交通事故や不慮の事故などで亡くなった場合、70歳までなら400万円、病気の場合は200万円の保障があります。
80歳までなら、不慮の事故で300万円、病気で100万円、
85歳までなら、不慮の事故で100万円、病気で60万円となっています。
たとえば、80歳までに交通事故や不慮の事故でお亡くなりになる場合は、都民共済で充分に葬儀代がカバーできます。
しかし、何歳の場合でも病気でお亡くなりになる場合は、都民共済だけでは葬儀代がまかなえません。
しかも、85歳を超えると、都民共済の保障もなくなってしまいます。
では、いくらを準備しておけば、都民共済だけでは足りない分をカバーできるでしょうか。
70歳までなら、病気死亡の保障が200万円。31万円が足りません。
80歳までなら、病気死亡の保障が100万円。131万円が足りません。
85歳までなら、病気死亡の保障が60万円。171万円が足りません。
85歳を超えたら、死亡保障はなくなりますから、231万円が足りません。
この足りない分を貯金でカバーする場合、最終的には85歳まで・あと18年で231万円を貯めればいいことになります。
月額約1万1000円の積立貯金をすれば、85歳までに約238万円を貯めることができます。
70歳までなら約40万円が、80歳までなら約171万円になります。
月々1万円ちょっとの積立貯金で、葬儀費用は充分にまかなえることがわかります。
さらに、死亡保険に加入するかどうかですが、終身の死亡保険は保険料が高く、加入年齢が67歳になると2万円近くになってしまうことも。
加入時には健康診断が必要だったり、健康状態によっては契約できなかったり、保険料がさらに高くなってしまうことも。
契約年齢が高いので、保険料の払いこみも終身に。経済的に厳しいときも、休まず支払わなくてはなりません。
保険がいいか、貯金がいいかは、その方の考えに大きく左右するところなので、一概にはいえませんが、私は積立貯金で準備するのが気軽でいいような気がします。
回答者
ジョアン安倍
プロフィール
都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。
スポンサードリンク
