
Q:住宅ローンのボーナス返済ができない。今後、ボーナスはどうなっていくの?
夫の冬のボーナスが、大幅に減ってしまいました。20年くらい前になりますが、結婚当初は給与の2.5倍から3倍はもらえると聞きましたし、ほんとうにそのくらいはもらっていました。でも、今年の冬は、1.5倍程度です。会社との約束が2.5倍から3倍なら、1.5倍程度なんて、会社は許されるのでしょうか。住宅ローンにボーナス返済があるため、かなり厳しい状況です。
今後、ボーナスは、どうなってしまうのでしょうか。
そもそもボーナスは、約束されたものではない。あてにしてはいけない。
厚生労働省が発表した「21年夏季賞与の結果」によると、民間企業(事業所規模5人以上)の21年夏のボーナスは、1人当たり36.3万円。前年より、9.7%のダウンでした。
冬のボーナスも、改善することはなく、同じ程度の下げが見られるだろうといわれていました。
この冬も、全国的にボーナスは振るわなかったのが現状です。
確かに、かつての日本企業は、「賞与、給与の2.5倍程度」などと、求人の際に告知していたケースもありましたが、そもそもボーナスとは約束されたものではないのです。
ボーナスとは、企業の利益を従業員に分配するもので、利益があがれば賞与もアップ、利益が下がれば賞与もダウンというのが、本来の姿なのです。
なので、長引く不景気で企業経営も厳しいいま、ボーナスが激減するというのは当たり前ともいえます。
つまり、そもそもボーナスは、あてにしてはいけないもの。住宅ローンの返済に、ボーナス返済を組み入れるのは、極めて危険といえます。
とはいえ、この考え方が浸透してきたのは、ここ数年。不景気になってからです。
10年以上も前に住宅ローンを借りた方の多くは、ボーナス返済を組み入れています。
今後も、ボーナスはあてにできません。ボーナス返済の程度にもよりますが、かなり大きな割合を占めるようなら、早々に銀行に出向き、住宅ローン返済を毎月返済に振り返る条件変更を相談したほうがいいでしょう。
もし、今後、ボーナスが増えるときがあったら、そのときはラッキーと、繰上げ返済をしたらいかがでしょう。
回答者
ジョアン安倍
プロフィール
都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。
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