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<老後の資金>Q:老後資金、いったいいくらあればいいでしょう。

あと5年ほどで定年退職を迎えます。巷の年金問題などを聞いていますと、老後がかなり不安です。せっかくのセカンドライフですから、旅行やレジャーなども楽しみたいと思っています。そんな余裕ある生活を送るためには、いったいいくらあればいいのでしょうか。

回答生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、ゆとりある生活をおくるためには月額37万9000円が必要となっています。一方、厚生労働省によると、60歳のサラリーマン家庭の年金モデルケースは23万3000円となっています。


つまり、ゆとりある生活をおくるためには、年金だけでは不十分。月額14万6000円が不足してしまいます。


これで、もしもゆとりあるセカンドライフを80歳まで過ごすとしたら、約9100万円が必要です。公的年金だけでは、約3500万円(※)が足りないことになってしまうのです。


※ ゆとりある生活費20年分 37.9万円×12ヶ月×20年=9096万円
公的年金20年分 23.3万円×12ヶ月×20年=5592万円
20年間の不足分 9096万円-5592万円=3504万円


とはいえ、これはあくまでモデルケース。人によっては年金以外の収入や退職金や貯蓄、保険の満期金などもあるでしょうし、それぞれの暮しぶりなどもあるでしょう。
そこで、まずは生活費や財産を大きく「フロー」と「ストック」にわけて、ご自分の場合を把握してみましょう。


フローとは、生活費や年金など、流動的な入出金。
ストックとは、定期預金や個人向け国債、株式など資産として運用しているものです。


さらに、フローにも、日常的なものと、非日常的なものがあります。
たとえば、日常的な出費には、生活費やレジャー費、趣味のお金などがあります。
逆に、日常的に入るものには、給与や年金、株式などの配当金など。
そして、非日常的な出費には、子どもの結婚や自宅のリフォーム費、入院など。
非日常的に入るものには、退職金や保険の満期金、親からの相続などがあるでしょう。


これらを、だいたいでも構いません。まずは、書き出してください。


そして、その結果、日常的に使うものや非日常的に出費するものがあったとしても、日常的な収入や非日常的なもので、つまりフローの中でまかなうことができれば、ストックを取り崩す必要はありません。
財産を残しながらも、ゆとりある老後をおくることができるといえるでしょう。


しかし、フローの中でまかなえない場合は、その都度、ストックを取り崩すことになります。
そのストックが充分にあるのなら安心ですが、それも底をついてしまうようなら心配です。
いまからなんとか、ストックをつくるべく運用するなり、出費を抑えるライフスタイルに変えるなり、老後も働けるよう準備をするなどの対応策が必要です。


さて、あなたの老後は、フローでまかなっていけるのか。
ストックを取り崩しながらの生活になるのか。
そのストックは、足りるのか。
書き出すことで、おおまかな見通しを立ててみましょう。

回答者

ジョアン安倍

プロフィール

都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。


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| 2008年07月14日 |
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