
<投資・運用>Q:円高の今、外貨預金に預け替えたほうがいいですか?
銀行で「いまは円高だから、外貨預金が有利」と言われました。なぜ、円高だと有利なのでしょう。いま、定期預金に100万円ありますが、低金利にうんざりしています。1年定期に預けても0.35%ですが、米ドル外貨定期預金なら1.32%です。外貨預金に預け替えたほうがいいでしょうか。
外貨預金は、確かに「円高で預けて、円安で引き出すのが有利」です。
100万円を1年間外貨定期預金(金利1.32%)に預けた場合で確認してみましょう。
たとえば、1ドル=105円のときに預けたとします。
100万円は、9523ドルになります。これを1年間預けると、125円の金利がついて9648ドルになります(税金は考慮せず)。
1年前と為替がまったく変わらなければ、円に戻したとき101万3040円になります。
では、1ドル=107円の円安になっていたらどうなるか。103万2336円になります。1万9296円の為替差益が得られます。
対して、1ドル=103円の円高になっていたらどうなるか。99万3744円です。
高いと思っていた金利どころか、元本割れになってしまうのです。
つまり、海外旅行や海外移住の準備などで、外貨のままで保有つづける場合は別ですが、外貨預金は金利よりも、為替差益を期待してするものと言えるでしょう。
しかし、為替の変動は、かなり激しいです。1年前には120円だったドルが、いまは105円です。一時は97円くらいにまで下がっています。
去年の今頃外貨預金を始めた人は、かなりの大損になっているのです。
為替差益を期待して外貨預金をするのなら、1年間そのままにしておかなければいけない1年定期は不向きです。
米ドル普通預金の金利は0.25%と低いですが、そもそも金利狙いではなく、為替狙いなわけですから、為替の変動に応じてフットワークよく預け替えができる普通預金にしておくほうがいいでしょう。
為替の行方は、プロでも読むのが難しいといわれていますのでなんともいえませんが、1年前の120円の頃よりは、かなりの円高です。
これからは円安の傾向にあると読まれるのなら、米ドル外貨預金も始めるにはよい頃といえるでしょう。
なお、始める場合も、100万円を全額1度に始めるのではなく、時間分散はリスク分散にもなりますから、10万円ずつを10回にわけるとか、25万円ずつを4回に分けるなどするといいでしょう。
回答者
ジョアン安倍
プロフィール
都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。
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