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<運用・投資>Q:株価が下がっていますがこのまま保持して大丈夫か?

 老後資金の運用によいと、証券マンに勧められ日本株ファンドを1年前に買いました。しかし、ニュースを見れば、「世界同時株安」「株価は、今日も下がった」という内容ばかり。かなり不安ですが、このまま持っていて大丈夫でしょうか。現在、私は45歳です。

回答 1年前(07年2月下旬)の日経平均株価は、1万7000円台。その後、夏頃には1万8000円台にも達しましたが、米国サブプライムローン問題などから株価は急落。いまでは(08年2月下旬)1万3000円台へと落ち込んでいます。
買われた日本株ファンドは、どのようなファンドかわかりませんが、恐らく元本割れの状況ではないかと思います。


 これを持ち続けてよいかは、それは正直、わかりません(こんな答えで申し訳ありません)。


 日本経済が再び回復し、日経平均株価も1万7000円を越え、当初の投資資金も殖えていくだろうとお考えなら、持ち続けてもよいかと思います。
なんて、そんなことを言われても、雲をつかむようなお話ですよね。


 そこで、まずは基本に戻って、このファンドをどうするか考えてみましょう。


 現在の年齢は45歳ということで、老後資金の準備期間としては65歳までの20年。
運用期間としては、長期投資になりますね。


1)では、そのお金(ファンドに投資したお金)は、20年間、放っておいても大丈夫なお金ですか?

…NO:そもそも日本株ファンドを買ったことが間違いだったかもしれません。たとえば、数年後に使う目的のあるお金なら、そのときに元本割れをしていては困るはず。日本株ファンドは元本割れリスクのある商品ですから、見直す必要があると思います。


2)YESなら、次の質問です。20年間、株価の変動を予想しながら、短期売買を繰り返すつもりで投資をスタートしましたか? 

…YES:短期売買を繰り返すつもりであったなら、日本株ファンドは、あまりむいている商品とはいえません。購入の都度、手数料もかかりますし、値動きは、ふつうそんなに大きな商品ではないからです。短期売買にむいている商品に、見直してもいいかもしれません。


…NO:短期売買ではなく、長期投資として放って大きくするつもりであったなら、株価の変動に一喜一憂しては当初の投資方針にはずれます。ここは、ドッシリ構えて、株価の行方を見定めてやろうくらいの姿勢でいいかと思います。
たとえば、日経平均株価の過去10年を見てみると、1万6000円からスタートし、2000年には2万円を突破、その後はいっきに下がり7000円台に。ここ数年でようやく持ち直し1万6000円台に戻ってきたという推移です。
つまり、株価とは、上下するのがあたりまえ。この先の10年で再び2万円を越えるときがくるかもしれませんし、逆にいっきに7000円台にまで下がってしまうかもしれません。
その中で、どこで買って、どこで売るのかがポイントというわけです。


 いまの状況が不安になったら、過去の株価の推移を見てみましょう。
そして、いまの株価はどのあたりの水準なのか。これを確認するだけでも、気持ちはずいぶんと落ち着いてきますし、次の一手を打つのか、打たないのか、見えてくるのではないかと思います。


 投資で肝心なのは、自分の姿勢(方針)を明確にすることです。
株価の変動に翻弄されているだけでは、資金を減らすことになりかねませんし、投資家として成長することもできないと思います。

回答者

ジョアン安倍

プロフィール

都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。


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| 2008年03月17日 |
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