
Q:50代の夫婦ですが、今からでも個人年金に入ったほうがいい?
雑貨屋を営んでいる50代の夫婦です。国民年金には加入していますが、将来のことを考えると、今からでも個人年金に入っておいたほうがいいでしょうか?
契約年齢をクリアできるなら個人年金保険もいい。
まず、個人年金保険には、決まった年金が受け取れる「定額型」と、運用次第で年金額が変動する「変額型」があります。
運用期間の長い若い世代なら「変額型」もいいですが、50代からの加入で、運用がうまくいかず、期待はずれの年金額では泣くに泣けません。
変額個人年金保険は、設定された投資信託(ファンド)を自分で選んで組み入れていくことで運用します。運用に自信がある方は別ですが、一般的に、50代の方に変額個人年金保険は、オススメしたくはありません。
では、「定額型」は、どうでしょうか。
実は、年齢によっては、加入できないかもしれません。
保険会社によっても、保険商品によっても異なりますが、契約できる年齢が49歳や55歳までなどとなっているからです。
というのも、定額型は60歳など一定年齢まで保険料を納め、65歳など一定年齢から年金の受け取りが開始しますが、それまで納めた保険料を保険会社が運用しているのです。加入年齢が高いと運用期間が短いため、効果的な運用益を期待できないからです。
しかし、年齢的にクリアできるのなら、加入を検討してもいいかもしれません。
検討材料は、主に次の3つ。
1)払い込み保険料の総額と、受け取り年金総額は、いくらですか?
保険会社に見積もりをしてもらいましょう。ここが納得できなければ、そもそも個人年金保険を契約する意味はありません。
2)支払うべき保険料を、全額一時払いできますか?
50代からの加入は、ひと月の保険料が高額になってしまいます。まとまった資金があるのなら、保険料全額を一時払いしたほうが、運用的にも効率的です。
年齢的に加入できない場合も、一時払いなら加入できる場合もあります。保険会社に問い合わせてみましょう。
3)保険料を一時払いしても、手元にお金は残っていますか?
万一のときのために、生活費の6ヶ月から1年分は手元に残しておきましょう。
それでもお金が足りないときは、契約者貸付を利用することができますが、とにかく、お金を保険にしてしまうと、自由がきかなくなります。
病気や事故などのときのために、いつでも引き出せる余裕のお金がないようでは心配です。
回答者
ジョアン安倍
プロフィール
都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。
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