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<保険・保障>Q:ガンは誰でもがかかりうる病気。今50歳ですがガン保険に入ったほうがいいですか?

テレビで盛んにやっているガン保険のコマシャール。やはり、入っていたほうがいいのでしょうか。ちなみに、わが家は両親ともガンにはかからず逝きました。俗に言うガン家系ではありません。一般的な医療保険には入っています。実は、医療保険とガン保険などの違いも、わかってはいないのですが……。

回答医療保険とガン保険の違いは、保障がオールマイティかピンポイントかの違いです。
医療保険はほとんどの病気やケガで入院した場合などに保障されますが、ガン保険はガンでなければ保障してもらえません。
医療保険は、もちろんガンでも保障されますから、医療保険でも充分といえば充分なのです。
ただし、一般的に医療保険の場合、保障される入院日数が最大60日などの制限がありますが、ガン保険には制限がありません。ガンの長期入院に備えたいなら、ガン保険のほうが安心といえるでしょう。


また、医療保険に特約としてガン保険をつけることができる保険会社もあります。トータルの保険料は、そのほうが安くなります。
どうしてもガンの保障を厚くしたいなら、現在加入の医療保険にガン特約を付すことができるか確認してみましょう。


逆にガン保険のみに加入していて、医療保険に加入していない場合は、ガン以外の病気やケガの保障がありません。公的な健康保険があるから、ガン以外の保険は必要ないと割り切っている場合はよいのですが、そうでない場合は、そのことをちゃんと認識しておきましょう。


なお、医療保険そのものにも、加入するか・否かの確認が必要です。
たとえば、55歳(男性)で終身の医療保険(アメリカンファミリー・エバー)に入った場合の保険料は、6970円です。一見、手軽な金額に思えますが、この保険料の払い込み期間は一生涯ですから、80歳まで生きたとすると209万1000円の保険料を払い込むことになります。


この間に60日以上の入院をしたとしても、1回の入院日数の制限が60日となっているため給付金は60万円しかもらえません。大きな手術を1回したとして、手術給付金が最大の40万円。合計で100万円です。


生涯で長期入院の大病を2回したとしても、受け取れる給付金は200万円です。
大病を2回以上するかもしれませんし、なんともいえませんが、医療保険でモトをとるのも結構、大変なわけです。
月々7000円くらい、よくわからずに使ってしまうから、貯金と思って保険に入るという考え方もあるでしょう。貯金のできないタイプの人は、保険なら強制的にとられますから確実に病気に備えられるともいえます。

しかし、逆に大病を2回してもらえても200万円くらいですから、そのくらいなら貯蓄でまかなえそうという方なら、保険より貯蓄で備えるほうが合理的です。病気にならなければ、旅行に行っちゃうこともできるからです。


保険はどんな病気に、いつなるかわからないから、何歳まで生きるかわからないから難しいもの。でも、保険料と給付金の損得計算をしてみると、自分なりの結論を導きやすいもの。
一番、もったいなくて、無責任なのは、なんとなく安心だからと、漠然と闇雲に保険に入ってしまうこと。それは、無用な保険をかけすぎて、お金を捨てることにもつながります。
医療関係の保険は、コスト計算がしやすいもの。
保障内容や保険料も、各保険会社のホームページに載っています。
自分の保障ですから、まずはコスト計算をしてみましょう。

回答者

ジョアン安倍

プロフィール

都市銀行、経営コンサルタント会社を経て、マネー関係のライターに。取材などから得た現場情報を質問の答えに盛り込んでいきます。ファイナンシャル・プランナーの資格も持つ。主な連載、「佐藤治彦とたまらん子のやさしい経済入門」(「サンキュ!」ベネッセコーポレーション)、「いまどきのマイホーム・マネープラン」(「ニューハウス」ニューハウス出版)など。


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| 2008年06月30日 |
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