
口が乾いていませんか? ドライマウス
最近、口がカラカラ、ネバネバ、ヒリヒリする・・・
その症状はドライマウスかもしれません
特に意識はしなくても、口の中は常に唾液でうるおっているもの。成人の場合、1日に1~1.5リットルもの唾液が分泌されています。
その唾液の分泌が減って、口が乾くなどの症状が慢性的に続くのがドライマウス。日本語では口腔乾燥症と言われる症状です。
口が乾くだけと軽く考えられがちですが、本人にとってはひどくつらいもの。その裏に重大な病気が隠れていることもあるので要注意です。
ドライマウスの諸症状
唾液の仕事は、口の中を湿らせるだけではありません。口内の細菌や食べかすを洗い流して清潔に保つ自浄作用や、細菌の増殖を抑えたり、殺菌する抗菌作用などを備えていて、口の健康を守る大切な役目を果たしています。
では、次のリストにあてはまるものがないかチェックしてみてください。
□1.女性である
□2.年齢は50歳以上
□3.口が渇いて、しょっちゅう水を飲んでいる
□4.口の中がネバネバする
□5.舌が乾いてヒリヒリする
□6.口臭を指摘されたことがある
□7.口の乾きや粘りで、しゃべりにくいことがある
□8.クッキーや煎餅などパサパサしたものが飲み込みにくい
□9.夜中にいつも口の乾きで目が覚める
3~9に1つでもチェックの入った人は、ドライマウスの可能性があります。
ドライマウスの原因と対策
実は歯や口の筋肉の衰えによって、誰でも加齢とともに唾液の分泌量は減少。唾液の分泌能力そのものも低下します。
ドライマウスは圧倒的に女性に多い症状ですが、それは女性ホルモンの分泌量の減少や自律神経の乱れが唾液の分泌に影響するから。そのため更年期を迎える50歳代以降に口の乾きを訴える人が増加するというわけです。
しかし、そこで口が乾くからと、ろくに噛まずに飲み込める軟らかいものや汁ものばかり食べていると、ますます唾液の分泌量は減少します。唾液の分泌を促進するためには耳や舌、あごの近くにある大唾液腺(耳下腺<じかせん>、顎下腺<がくかせん>、舌下腺<ぜっかせん>)を刺激する必要があります。
それには何よりよく噛むこと。飲み込みにくければ少しずつ。ゆっくりとよく噛んで食べることです。ガムも唾液腺を活性化するのに役立ちます。歯のためにノンシュガーの製品を選ぶとよいでしょう。
ドライマウスを誘因する病気
ドライマウスというのは多くの場合、「口が乾く」という“症状”を指す言葉であり、必ずしもドライマウス=病気というわけではありません。
前述のように加齢などによるドライマウスの症状を多少認識しながらも、健康的に生活している人たちはたくさんいるからです。
ただし、ドライマウスという症状を引き起こす病気があるので、注意が必要。
糖尿病や甲状腺の病気、がんの放射線治療や骨髄移植後の合併症、抗うつ剤や精神安定剤、睡眠薬などの薬の副作用として、唾液の分泌量が減少してしまう場合があるのです。
糖尿病や甲状腺の疾患が見つかった場合には、当然、その治療を優先します。薬の副作用の場合には、薬を変更したり量を加減することが可能かどうかを担当医と相談しましょう。
さらに、「口が乾く」「目が乾く」と専門医を訪ね、「シェーグレン症候群」と診断される人もいます。
「シェーグレン症候群」は原因や治療法が確立されていない難病で、男女の罹患率では1:14と圧倒的に女性が高いことが特徴です。自己免疫疾患で、口、目、鼻などの粘膜や肌が乾燥するのが代表的な症状。疲労感、記憶力・集中力の低下、頭痛やめまいなどの症状が出る場合もあります。
現段階では根本的な治療法はなく、患者それぞれの症状に合わせて対症療法で、症状を軽減するしかありません。
つらい症状は専門医に相談を
数年前までは「ドライマウス」「口腔乾燥症」という症状そのものが認知されていませんでした。病院でも何科にかかればよいのか分からず受診をためらったり、歯科医につらさを訴えても聞き流されたりする例もあったようです。
最近では、ドライマウスを診る医療機関が増えてきました。インターネット上にはドライマウスを診療内容にあげている医院を検索できるサイトもあります。つらい症状を我慢するのは何より生活の質が低下につながります。専門医を訪ねて、症状を緩和させることを考えましょう。
ドライマウスかどうか、ドライマウスの背景に何かほかの疾患は隠れていないかを調べるには、一定時間ガムを噛み、出た唾液の量を測定するテストや血液検査、目の検査、唾液腺の機能や組織の検査などを行います。
日常生活での予防と対策
1.
緊張してのどがカラカラになったという経験を持つ方は多いはず。ストレスにさらされると、唾液はますます出にくくなるのです。よく噛んで、ストレスをためない生活をすることが一番です。
2.
口を開けて呼吸する口呼吸は、ますます口のなかを乾燥させるので、口呼吸のクセがある人は改善するよう心がけましょう。鼻炎になると口呼吸になりやすいので、アレルギーのもととなるホコリやカビは徹底排除。まめに掃除機をかけるなど、清潔を保ってください。
3.
また、タバコの煙も口を乾燥させます。ドライマウスの人の中には、禁煙しただけで症状がラクになったという人もいますので、症状がひどい人は禁煙の決意を。
口にうるおいを与えるドライマウス対応製品
アルコールや発泡剤などが入った歯磨き剤やマウスウォッシュは、ドライマウスに人には刺激が強すぎる場合があります。アルコールで痛みを感じるうえに、蒸発する時に水分も奪われてしまいます。発泡剤の入っていない低刺激の歯磨き剤を使いましょう。
最近では発泡剤もアルコールも入っていない歯磨き剤や、唾液に含まれる成分と同じ成分を含んだジェル、とろみがあるマウスウォッシュなど、ドライマウスの人向けの製品も出回ってきました。
一般の薬局で入手するか、専門医に相談するとよいでしょう。次のような商品はインターネットでも購入できます。
● ティーアンドケー バイオティーン
「バイオティーン」はアメリカのドライマウスケア商品のトップブランド。だ液にも含まれる各種の酵素を配合。口をうるおし、口臭やネバつきなどの不快感をやわらげるための各種製品をそろえている。歯磨き剤、洗口液、ジェル、リキッドなど。

● ライオン デントヘルスマウスローション
ノンアルコールで低刺激。とろみがある口専用の保湿ローション。
http://denthealth.lion.co.jp/lotion/

● パナソニックデンタル フィットエンジェル
乾燥や口臭を和らげる保湿ジェルと保湿リキッド。無味・無臭で食前に使用しても、食べ物の味に影響しない。
http://panasonic.co.jp/psec/dental/products/pro_0001.html

●キッセイ薬品 うるおいスプレー飲料 ウェットケア
保湿成分ヒアルロン酸入りのスプレー式飲料。口がかわいた時に、シュッシュッとスプレーして、口をうるおすことができる。携帯に便利。
http://www.kenbunroku.jp/shop/index.php?main_page=index&cPath=100_104

関連サイト
もっと知りたいドライマウス
●ドライマウス・口腔乾燥症
●ドライマウスオアシス
●ドライマウス研究会
●ライオン(株)ドライマウスの予防方法とケア
シェーグレン症候群について
スポンサードリンク
