
熱くないのに重症化しやすいので注意して!
低温やけど
電気カーペットやこたつ、湯たんぽ、電気毛布などは、ポカポカ温かく、寒い季節には欠かせない身近な暖房器具ですが、気をつけたいのが「低温やけど」です。
特に、高齢者の皮膚の厚さは若い頃よりも薄くなっているので、熱いと感じなくても、実は皮膚の深くにダメージを受けてしまうのです。
低温やけどは治癒するのに時間がかかり、重症化しやすいので注意しましょう。
おだやかな温かさに油断しないで!
60℃くらいの温度で1分間、50℃でも30分、42℃でも6時間皮膚と密着させていれば、見た目は変化がなくても、皮膚の内部が壊死して、低温やけどが起こります。
● 低温やけどは65歳以上に多い
毎年、この季節になると増える低温やけど。65歳以上の高齢者が全体の約1/3を占め、性別でいうと、女性の方がやや多い傾向にあります。
特に糖尿病や脳卒中で感覚機能が低下している人や冷え性の人は低温やけどになりやすいので注意が必要です。
● やけどの多い部位は足、腰、お尻など
熱源との長時間の接触ということで、やけどの多い部位は、足、腰、お尻など下半身が全体の87%を占めます。さらに冷え性の女性などは、やけどに気づかず長期的に使い続けることで、症状を悪化させています。
● 低温やけどの原因となる熱源は?
低温やけどを起こしやすい商品といえば、最も多いのが使い捨てカイロ、次いで湯たんぽ、電気あんか、こたつ、電気カーペット、電気毛布、ファンヒーターの順。
使い捨てカイロは、衣服に貼るタイプが多く、貼ったまま寝てしまったり、温かさに慣れて、貼っていることを忘れて長時間使うことで低温やけどが起こりやすくなっています。
疲れたり、お酒を飲み過ぎて、つい電気ごたつに入って寝てしまったり、ファンヒーターの前で居眠りも危険です。
● 低温やけどは重症化しやすい
低温やけどは「熱い」という自覚症状がないまま、低温でゆっくり皮膚の深部まで浸透していくため、気づいたときには重症のやけどになるケースが多くみられます。
重症化すると、皮膚の細胞の一部が壊死状態になり、場合によっては皮膚移植などの手術が必要になることもあります。
一見すると表面は軽いやけどのように見えても、奥に痛みを感じたり、不安な場合は早めに受診しましょう。
● 低温やけどを防ぐために
熱源に直接触れない
* 使い捨てカイロは直接肌に触れないように、必ず衣類の上に貼ります。
* 湯たんぽは厚手の布袋に入れて使う。タオルを巻く場合は、ずれないように、太めのゴムなどでしっかり固定する。
長時間同じ場所に当てない
* 使い捨てカイロを毎日のように使う場合でも、少しずつ貼る場所を変え、1カ所に長時間使わないようにする。
* 使い捨てカイロを貼った上に、腰のガードルや足のサポーターなどをつけると、熱源の密着が強まるので避ける。
睡眠中は使わない
* 使い捨てカイロを貼ったまま寝ない。
* ホットカーペットの上で寝ない。
* ファンヒーターをつけっぱなしで寝ない。
* 電気毛布は寝る前に温めておいて寝るときにスイッチを切るか、タイマーをセットして、途中で切るようにする。
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