
炊飯器の中身が吹き出す事故が多発
調理中に圧力式炊飯器の中身が飛び散り、やけどする事故が増加しています。炊飯器の本来の用途は、ご飯を炊くこと。ですが、最近はレシピ本やインターネットで炊飯以外の調理法が紹介され、人気を集めています。炊飯器による事故は、ほとんどがそうした調理を行った場合に起きているのをお忘れなく。

圧力式炊飯器は要注意
炊飯器にはマイコン式、IH式、圧力式などがありますが、特に圧力式には注意が必要。使用中の炊飯器の取扱説明書を一度きちんと読んでみましょう。使用中はふたを開けない、ふたの蒸気口をふさがないなどの注意事項が書かれているはずです。
途中でフタを開けて様子を見る!?
書籍やインターネットで紹介されている調理法の中には、途中でフタを開けて様子を見るように書かれている場合がありますが、これはとても危険なこと。圧力式ではロックがかかったままで開かないため、何度も開ボタンを押した結果、いきなりフタが開いて、中身が飛び散り、やけどしたというケースが相次いでいます。フタを途中で開けるのは絶対に禁止です。
豆の皮が蒸気口に入り込んで煮汁が噴出
もうひとつ注意したいのは、蒸気口をふさいでしまうような使い方。炊飯器で豆を煮る方法がよく取り上げられますが、豆の皮のように薄くてはがれやすいものは、簡単に蒸気口に入り込んでしまいます。煮汁が吹きこぼれたり、フタを開けたときに煮汁が噴出することがあるので気をつけて。
熱湯とともに飛び出してきたアク取りシート
煮物や煮込みのレシピでは、アク取りシートを炊飯器に入れたまま調理する方法が人気です。しかし、東京都の発表によると、熱湯が漏れだしたり、フタと本体のすき間から、熱湯とともにシートが勢いよく飛び出したケースもあったといいます。調理後に開けてみると、シートがフタの裏側に密着するなど、一歩間違えれば事故になりかねない事例も。
ならば、シートを使わなければよいだろうという早合点は禁物です。アクによって蒸気口が目詰まりして、同じようなトラブルが発生する可能性があるからです。
エコなはずの同時調理で、ポリエチエレン袋が破裂
肉や魚と調味料をジッパー付き保存袋に入れ、ご飯と一緒に炊飯器で同時調理。ごはんとおかずが一緒にできて、エコな調理法だと紹介されることがあります。しかし、これもまた非常に危険なわざ。同じく東京都の発表では、袋が破裂し、炊飯器の側面から熱湯や蒸気が噴出した事例がありました。
同様にラップで包んで炊飯器に入れるというレシピもありますが、これも途中でラップがはずれて、蒸気口を防ぐ危険があるのは同じこと。いずれも、やけどなどの事故のほか、炊飯器の故障の原因にもなりかねません。
圧力式炊飯器の普及と共にトラブルが増加
以上のような炊飯器によるトラブルの相談は、東京都では平成17年度までは年に1件あるかないかでした。ところが平成18年度には7件、19年度には上半期だけで6件に。背景には、圧力式の炊飯器の普及があると考えられます。
スイッチひとつでご飯が炊けるなら、ほかのものも簡単に調理できるはず。そうした安易な考えは事故を引き起こしかねません。
・炊飯器に蒸気口をふさぐおそれのあるものは入れない。
・炊飯中は開ボタンに触れない。
この2点を必ず守って、もう1度、取扱説明書を読み返し、適正な使い方を心がけましょう。
スポンサードリンク
