
自転車の安全とマナー
自転車の事故は大けがにつながります。
被害者にも加害者にもならないために、交通規則とマナーを守りましょう!

ガソリンなどのエネルギー資源を使わず、排気ガスも出さずに移動できる自転車は、地球に優しく、便利な乗り物です。
自転車事故は3年連続で減少傾向にありますが、交通事故全体にしめる自転車事故の割合は逆に上がっていて、昨年(平成19年)、ついに20%の大台を超えました。全国で745人もの方が亡くなっているのです。
自転車対自転車、対自動車の事故は減っているものの、対歩行者の事故件数は、10年前の約4.5倍に増えています。
被害者にも加害者にもならないためには、ひとりひとりが交通規則とマナーを守って、快適な自転車ライフを!
自転車は人の仲間ではなく車の仲間。通行は車道が原則
歩道を歩いていたにもかかわらず、猛スピードの自転車が横をすり抜けてヒヤッとしたという経験はありませんか。これは、れっきとした法律違反。
ほとんどの自転車が歩道を走っていることから、つい自転車は車ではなく、人の仲間だと勘違いしがちですが、道路交通法では、自転車は「軽車両」。人ではなく、車と同じ扱いです。
歩道と車道が分かれていれば、自転車の通行するところは基本的に車道です。最近では車道に自転車専用ラインが引かれている自治体もあります。少しでも安全で走りやすいコースをチェックしてみましょう。
自転車が歩道を通行できる例外は
・道路標識等で指定された場合
・運転者が13歳未満の児童・幼児や70歳以上の高齢者等の場合
・車道または交通の状況からみて、やむを得ない場合
の3点だけ。それももちろん、歩行者優先です。原則的には違反すれば、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金ということを、頭に入れておきましょう。
上記の3つの例外のうち、2番目と3番目は、今月(20年6月)1日から施行されたばかりです。70歳にならないうちは「自転車は車道」をお忘れなく。
「自転車安全利用五則」を守る
この「自転車は原則車道」を第1として、自転車を利用する時の基本的なルールを「自転車安全利用五則」といいます。あとの4つは
・車道は左側を通行
・歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
・安全ルールを守る
飲酒運転・2人乗り・並進(横並びで走ること)の禁止
夜間はライトを点灯
交差点での信号遵守と一時停止・安全確認
・子供はヘルメットを着用
いずれも基本的なことばかりです。(2人乗りの禁止は、6歳未満の者一人を幼児用乗車装置に乗せて、16歳以上の者が運転する場合を除く)
夜間、ライトを点灯しない人のなかには、「街灯があるのでちゃんと見えているから危なくない」と主張する人がいますが、これは間違い。ライトを点灯するのは自転車を運転する人のためばかりではありません。自転車の存在を他の人に知らせるという意味もあるのです。
自転車の乗り手は相手を見えていても、相手は無灯火の自転車が見えません。気づいたときには、いきなり飛び出してきたように感じるので、大変危険です。
社会的なルールを守る
五則だけを守ればいいというわけではありません。
特に最近よく見かけるのは、携帯電話を使用しながらの運転。自転車とはいえ、いったん交通事故を起こしたら、事態は深刻です。
群馬県警のホームページには、歩道を走っていた中学生の自転車と衝突した62歳の女性が死亡した事故で、826万円の賠償命令がおりた例が掲載されています。
警察庁のホームページには、自転車通学中の高校生が歩行者に衝突して、脊髄損傷の重傷を負わせ、6008万円の賠償命令が出た例や、女子高校生が夜間、携帯電話を操作しながら無灯火で走行中、看護師の女性と衝突、女性に重大な障害が残り、5000万円の賠償命令が出た例が掲載されています。
命はお金にかえられないもの。たとえ、無罪になったり、賠償できる金額であったとしても、人の命を奪った後悔は一生消えるものではありません。それは老若に関係はありません。
年に1度は自転車点検を
ルールやマナーを守っていても、いざという時にブレーキがきかなかったり、自転車が故障していては危険です。日常的に自分でチェックすることも大切ですが、年に1度は専門家に点検してもらうと安心です。
財団法人日本交通管理技術協会に登録された自転車安全整備店で、自転車安全整備士の資格を持った専門の技術者に自転車を点検・整備してもらうと、「TSマーク」のシールが貼付されます。
「TSマーク」は点検日から1年間有効な賠償責任・傷害保険付き。店によって料金等は異なるので、ご近所の「自転車安全整備店」の看板がある店に尋ねてみてはいかがでしょう。
関連サイト
■警察庁 自転車の安全利用の推進
http://www.npa.go.jp/bicycle/index.htm
■警視庁 自転車の交通安全
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kotu/roadplan/bicycle/anzen.htm
■財団法人日本交通管理技術協会
http://www.tmt.or.jp/
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