ホーム > 住まい > もっと快適に! リフォーム拝見 > デッドスペースをなくして便利な生活スタイルを実現
21_kaiteki

デッドスペースをなくして便利な生活スタイルを実現

高齢の女性とその娘さん家族の同居を機にリフォーム。それぞれの生活の快適さと安心・安全な暮らしを実現しました。

リフォーム後玄関

今回ご紹介するのは、東京は下町のY邸。約30年前お建てになった、RC構造の4階建てのご自宅。長年、その時々の家族構成により愛着を持って住われ、慣れ親しんで来られたお住まいでしたが、86歳の奥様がお一人で暮らされていたところへ、娘さんご一家が戻ってこられることになり、義理の息子さんとお孫さん3人、計6名がご一緒に暮らすこととなったため、それぞれの生活とご自身の快適、安心、安全な暮らしのために、リフォームを依頼されたといいます。

入念な下見から始まる

依頼を受けたのは、建築設計室ウノヴィックの代表で、一級建築士である保坂和男氏とそのパートナー保坂光枝氏。リフォームの総予算は3,000万円。建築家としては、建て替えではなく、リフォームで、いかに快適な空間を造り上げ、現状を刷新するかが重要課題であり、また腕の見せ所です。

「せっかく建築家に頼むのだから、現状の手直し程度のリフォームではなく、ある程度の予算をとり、多少の費用をかけていただき、完成後プロの仕事が見て取れるものを納めたい」というのが、保坂和男氏の基本理念とか。

リフォームの第一歩は説得から

リフォームはその家とそこに暮らす人たちのそれぞれが快適に、住みやすい環境を整える必要があります。そのため、まずは、入念な下見と話し合いから始まります。「リフォームの具体的なかたちや技術的アイデアを提示する以前に、使い勝手など慣れ親しんだ住まいへの固定観念や愛着を考慮しつつ、新しい空間づくりの利便性や魅力を説くこと、これが大切なのです」と保坂和男さん。

デットスペースを生かして住み心地をアップ

たとえば、こちらの3階部分は以前奥様のメインの居住空間でしたが、共同で活用されるリビング&ダイニングの空間として生まれ変わりました。納戸や押し入れとして、いつの間にか当たり前に便利なつもりで使っている空間は、結局は活かされていないデッドスペース。スタイルを刷新することで、空間は広々とフレキシブルに活かされ、横付けされたキッチンからは、茶の間と食堂のどちらにもスムーズに、飲み物や食べ物を運ぶことができるようになっています。

3階の間取り図

リフォーム前

リフォーム前間取り図

主に世帯主の居住空間として利用されていたスペース。
納戸や押し入れは、文字通り物置きとなりデッドスペースに。
仕切りがあるにも関わらず、和・洋室が離れ、行き来に煩わしさが。

リフォーム後

リフォーム後間取り図

約16畳の空間は、有効な共同スペースとしてリフォームされ、和風なリビング(茶の間)と洋風のダイニング(食堂)に生まれ変わった。無駄な仕切壁は取り払われ、台所からの動線もスムーズで広々とした機能的な空間に。

写真.1

茶の間

カーペット・スタイルの畳が市松に配され、モダンな茶の間を作り出している。

向かって右の壁の障子窓を開けるとキッチンに続き、飲み物・食べ物の出し入れが可能なのもうれしい。

写真.2

食堂

明るい色調で丈夫な米松で統一され、広い空間が活かされたシンプルな食堂。
真ん中に立つと、左右で和洋折衷、全く印象の変わる空間が広がるが違和感はなく、生活にリズムが生まる。

移動はホームエレベーターで

高齢になられた奥様の居住空間・寝室は2階に配され、バリアフリーのバス&トイレも隣接し快適に。そして、ほぼ当配分された3人のお孫さんのお部屋が続きます。そして、速度の緩やかなホームエレベーター(3人乗り)を設置することで、3階から1階玄関脇までスムーズに移動できるようになっています。

「RC造は、変幻自在。床もフラットに作っていれば、壁も簡単にはずすことができます。時代によって移り変わる家族構成、居住人数などに合わせて、将来を見据え、更なるリフォームも自由にできる設計・構造にしておくことが、長く暮らすための家づくりの基本です」

建築家からアドバイス

「メンタルなバリアフリーこそ大切」
シルバー向けのリフォームを建築家にオーダーする際の一番のポイントは、ただ段差をなくしたり、手すりをつけるといったディテールに終始するのではなく、住まいにおける老後の暮らしのあり方、いい生活を生み出すということが肝心です。ご夫婦であれば、そのコミュニケーションの場として、いかに快適な空間を作るかが重要。つまり、これからも長い時間を過ごす住まいには、機能面だけでなく、メンタルな面でのバリアフリーこそ「生活の質」を高め、快適に暮らすポイントなのです。

建築家のプロフィール:保坂和男・保坂光枝

建築家近影■保坂和男
1949年生まれ。1974年 早稲田大学大学院 理工学研究所 建築学科修士課程修了1981年 かず建築設計事務所設立。1988年 (有)建築設計室ウノヴィック設立。
■保坂光枝
1952年生まれ。1974年 早稲田大学産業技術専修学校 建築科卒業。1988年 保坂和男とともに (有)建築設計室ウノヴィック設立。インテリアスクール講師をつとめる。

建築設計室ウノヴィック

住宅設計には、住宅特有の専門知識の他に、建築主との緊密な対応が不可欠です。 皆様が納得するまでの充分なコミュニケーションがあって初めて良い住まいが生まれます。建築設計室ウノヴィックは、それができる数少ない 「住宅専門の設計事務所」 です。

よい建物は都市を息づかせ、人々を活性化し、心を豊かにします。機能的、美しい、わかりやすい、安全性、長持ち、環境適合・・・に加えて将来性や経済性を考えて、将来的な視野で建築主の夢を形にするお手伝いをいたします。

新築・リフォーム・規模の大小にかかわらずお気軽にご連絡ください。当初のご相談については無料とさせていただきます。

〒185-0022 国分寺市東元町3-5-13
TEL&FAX:042-323-8204
建築設計室ウノヴィック ホームページ


スポンサードリンク

| 2007年04月02日 |
メルマガ登録・解除

読者登録規約
powered by まぐまぐ!