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バリアフリーの第一歩は「手すり」

「手すり」は残っている機能を維持し、安価に自立をサポートするリフォームの基本です。

手すりの利用イメージ

リフォームというと大がかりな改造を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、高齢者の安心快適なリフォームの第一歩は、「手すり」など、普段の生活をサポートする機能の追加です。特に、骨折をしたり、腰や膝痛に悩む人にとって、この「手すり」の存在はとても大きいものです。


また、年をとると住まいでの転倒事故が多くなります。日本の家屋はいたるところに小さな段差があり、若いときには意識しなかったそれらが、運動能力や感覚機能の衰えで、つまづき、転倒し、それが原因で寝たきりになってしまうこともあります。


その意味でも、転ばぬ先のリフォームは大切です。
「だからといって、住み慣れた家を全面改築して、バリアフリー化することは、お金がかかるだけでなく、若い人のように環境の変化に素早く順応できない高齢者にとってはとまどいもあり、また、フルサポートによってまだ元気な機能を封印していまうという皮肉な結果を招くこともあります。高齢者の住環境を考える上でまず大切なのは、残っていく機能をフルに使える、自立をサポートするリフォームだと思います」というのは、高齢者のちょっとしたリフォームの相談にも対応しているエルシーエーフィニティの代表の杉山和佳子さん。


今回は、「手すり」を例にとって、同社の福祉環境コーディネーターの資格をもつ、曽田さとみさんにお話をうかがいました。
「高齢者といっても元気で活動的な人は多く、介助を嫌う人も多いので、そんな場合は、必要なところに手すりをつけるだけで、安定した姿勢を保つことができ、けがを未然に防ぐことができます」

■ 不安なく歩くために

普段は手すりを使わないで歩く人も、ちょっとよろけたとき、手すりがあるととっさにつかめます。特に足元に不安がある場合は、廊下や階段の手すりは必要です。

■ トイレやバスルームの負担を軽減

トイレやバスルームなど、しゃがんで立つという動作は、高齢者にとってかなりの負担です。そんなとき、1本の手すりがあるだけで、体重が支えられ安心できるようになります。また、介助する人にとっても、最低限のサポートですみ、負担が軽くなります。

トイレへの設置例
トイレへの設置例

前かがみになって手を伸ばしたとき、ギュッと握れる手すりがあると便利。

浴室への設置例
浴室への設置例

浴室にはバスタブに入るとき出るときの支えになる手すりと、洗い場に立ったとき滑らないように支える手すりを設置した場合。

■ 出入り口に手すりがあるとよろけ防止に

トイレやバスルームの中だけでなく、ドアの横に手すりをつけるだけで、ドアの開閉時の不安定な姿勢を支えます。

ドア近辺への設置例


では、どんな手すりをつければいいのでしょうか?
その人のアクションのクセを考えて、実際に生活を再現していただき、つける位置を決めていきます。また、手すりといってもカタチや材質などさまざまなタイプがあります。デザイン的にはおしゃれでも、握ったときひんやり感じる金属のものに違和感がある場合は木製のものを選んだり、手でギュッとつかむ手すりの場合は、その握り心地を考えた太さを選びます。

色々な種類の手すり

■ あくまでも使用者の立場に立って選択を

本人が入院中に手すりを設置したいという、依頼もありますが、つけてしまった後では、修正がきかないことも多いので、注意しましょう。

■ 介護認定を受けた人は補助が受けられます

自治体では身体機能の低下により、支援、介護を必要とする高齢者の方が、住宅の改造を行う場合、その改造費用の助成を受けられます。


対象は65歳以上の方で、介護保険法による要介護認定結果は「要支援または要介護1〜5」と認定された方で住宅改造が必要と認められた場合です。今お住まいの地域の役所に問い合わせてみましょう。

■ 申請が厳しくなっているので必ずプロに依頼しましょう

申請には工事計画書矢見積もり、改造予定箇所の写真の添付が必要です。高齢者住宅の改造を手がけるリフォーム会社か工務店にご相談を。手すりはホームセンター等でも購入できますが、思わぬ力がかかるものなので、設置を間違えるとトラブルの元になるだけでなく、結局高くついてしまうこともあります。


次回は「段差解消」について紹介します。

■今回取材にご協力いただいたのは

L.C.A.infinity エルシーエーインフィニティ

設計デザインから施工・インテリアコーディネートまで女性アドバイザーによる快適な住空間を提案。リフォームにも女性の視点で、暮らす人の要望を徹底的にリサーチします。住まいの「困っていること」に、柔軟に対応してくれます。福祉住環境アドバイザーもいますので、高齢者向けの住宅リフォームも住まう人、介護する人の要望をじっくり聞いて、予算に応じた設備選択、設計を行い、実績を積んでいます。

〒106-0031 港区西麻布3-16-28 le bain霞町
Tel/Fax 03-3479-9215


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| 2007年08月21日 |
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