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ごめんね、ぼくが病気になって

年齢を重ねた全ての人に贈る
心打つ伴走の記

そうかもしれない 表紙


ノンフィクション作家の高見澤たか子さんは以前、『「終の住みか」の作り方』という本を書き、このコーナーでも紹介している。その本では、夫の定年を機に「もしも・・・」の時に備える安全で快適な家を求めて自宅を大改造。そのプラン作りから設計家選び、費用の捻出までをドキュメントしている。
この本は、前作で完成した家で、夫婦2人の生活を楽しもうと思っていた矢先の「突然の訪問者」、それが夫を襲ったパーキンソン病という難病だった。


それからの14年間にわたって、夫婦ともども、病気とのつきあいに費やされたという。とはいっても、この本は介護生活に右往左往しながらも、介護される人、介護される人も「楽しく暮らす」「快適に暮らす」ことを最期まであきらめない。あとがきに「夫との最後の日々は二人の残り時間を共有し、一生懸命生き切った」とあるように、まさに夫につきそって走った、伴走の記録だ。


とはいえ、ノンフィクション作家らしく、介護保険の矛盾、融通のきかない訪問看護の不思議、入院生活で経験するつらい現実なども詳しく書かれている。読んでいると、憤りを感じる場面も多い。特に、できる限りの在宅介護を試み、自宅での看取りを希望していたものの、病院の「死に部屋」で最期を迎えさせてしまった著者の悔恨の思いは、悲しく胸を打つ。


長寿社会では、夫婦揃って健康なまま最後を迎えることは難しい。だとしたら、「夫婦」として、これからどう生きるか・・・、そのヒントがこの本にある。


著者:高見澤たか子
出版社:春秋社
ページ:単行本265ページ
価格:1890円




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| 2010年05月30日 |
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