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そうかもしれない

雪村いずみ、桂春團治で映画化された名作です

そうかもしれない 表紙


八百屋や魚屋に買ったものを忘れてくるようになった。それがはじまりだった。五十余年連れ添った妻が脳軟化症に。徐々に「彼女が彼女でなくなっていく」ような妻と、その妻をけんめいに介護する作家である夫。やがて、夫は口腔内のがんを発症する。貧窮と孤独のさなかで過酷な運命にさらされた老夫婦におとずれた至上の愛をたんたんと描く。


私小説作家・耕治人(1908〜1988年)の晩年の「天井から降る哀しい音」「どんなご縁で」そして感動の絶筆「そうかもしれない」にいたる不朽の名作3篇を収録。
「そうかもしれない」は数年前、保坂延彦監督により映画がされ、進みゆく認知症患者(妻)を雪村いずみさんが演じ、老作家には上方落語の重鎮・桂治團治が扮して話題を呼んだ。
ドラマチックな話も、激しい感情の応酬もないが、読むほどに、心に静かにしみてくる。老々自宅介護の日々を日記のように綴ったこの私小説に、あらためて、老いと夫婦の愛という普遍のテーマを深く考えさせられる。


著者:耕治人
出版社:晶文社
単行本:167ページ
価格:1575円




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| 2010年03月19日 |
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