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介護現場は、なぜ辛いのか—特養老人ホームの終わらない日常

老親を持つ世代
必読のノンフィクション

介護現場は、なぜ辛いのか—特養老人ホームの終わらない日常  表紙


著者:本岡 類
出版社:新潮社
単行本:251ページ
価格:1575円


1981年「歪んだ駒跡」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビューした、作家の本岡類さんは、郷里にいるご自身のお母様が脳溢血で倒れ、後遺症が残ったため、介護ヘルパーの助けを借りることになる。それをキッカケに、介護ヘルパー2級の資格を取得。時給850円で特養老人ホームで週2日の非常勤職員として働くことに。


その理由は、「技術を学べば、両親の介護にも使える。最近よく耳にする地域のボランティアにも役立つ。もちろん、小説家としては、取材になるかもしれないという思いもあった」と書いてある。
働き始めて、目にした介護現場とは・・・。苛立つスタッフ、低下するモラル、職員も入居者も心すり減らす24時間。勤務した5ヵ月の間に起こった出来事をていねいに追いながら、そして重労働、低賃金の介護の現場をレポートしている。


作家の文章だからか、この手の本としてはとても読みやすく、分かりやすい。


終の棲家であるはずの知られざる現実。実際に働いて実感した「老いの現場」の苦闘とかすかな希望。
「人は介護を受けるために生きるのではなく、生きるために介護を受けるのだ」この言葉が胸にしみる。
これからは、介護を違う角度から見てみることも大切かもしれない。




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| 2009年10月14日 |
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