
親の「ぼけ」に気づいたら―読む介護BOOK
ある痴呆症の老人を抱えた家族の物語
著書:斉藤正彦
出版社:文藝春秋
新書:59ページ
価格:788円
これは、あなたのご両親が痴呆性疾患にかかったらどう対処したらいいか、という視点から書かれた本です。
山中さんという痴呆症(認知症)の老人をかかえた家族の物語(第1話 気づきの発端 第2話 不安の芽生え 第3話 疑惑から核心へ 第4話 家族会議 第5話 情報を集める 第6話 ようやく医師に会う 第7話 医師の診察 第8話 ついに診断が告知される 第9話 在宅介護の日々 第10話 息子の家族と同居を開始 第11話 家族の心すれ違う 第12話 介護施設にも目を向ける 第13話 入院させる決心をする 第14話 最後の決断)を軸に、病気の始まり、初期の症状、進行の仕方、治療法、介護制度について、失禁、徘徊への対処法、介護の具体的な工夫、介護者のケアなどについて詳しく解説されています。
この本は、介護のハウツー本ではないので、物語だけ先に読んで、そのあとで解説を読むのもおすすめ。
何人かの実在の患者と家族を合体して書かれたストーリーは身につまされますが、底に流れているのは、精神科医である著者の「たとえ痴呆症の老人であっても、かけがえのない一人の人間であることに変わりはない」という暖かなまなざしです。そのまなざしは介護する側にも注がれ、「介護者が幸福でないと被介護者を幸福にはできません」と言い切ります。
身内に痴呆性疾患のお年寄りやその予備軍を抱える人は必携の書です。
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| 2009年05月20日 |

