
痴呆老人が創造する世界―読む介護BOOK
ある痴呆病棟で著者が長年見聞きした
お年寄りたちの暮らしを細やかに再現
本格的な高齢社会をむかえて,痴呆のお年寄りの数は増加傾向にあります。
痴呆老人たちは何を思い、何を感じ、どのような生活を繰り広げ、どのような世界で生きているのか。著者はある痴呆病棟で長年見聞きしたお年寄りたちの暮らしを、ノンフィクション風にまとめている。
そこから見えてくるのは、彼ら、彼女らたちの過去の生活だ。痴呆老人たちの行動にはみんなちゃんと意味があるのだ。いままで生きてきた歴史、生活してきた場所、人間関係、生活、性格、家庭のさまざまな事情が今の生活にどのように結びついているのか解き明かされる。
読み進むうちに、痴呆がもっと進んだ場合はどのようになっていくのか、どのような介護をすればいいのかといった具体的なイメージやヒントが示されている。痴呆症の家族を介護している人の先の見えない不安を取り除いてくれるかもしれない。
著者:阿保順子
出版社:岩波書店
単行本:207ページ
価格:1785円
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| 2009年04月22日 |

