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明日の記憶 - 読む介護BOOK

もしも、私が・・・若年性アルツハイマーと告げられたら・・・。決して人ごとではない身につまされる小説です。

明日の記憶表紙


 2年前、渡辺謙さん主演で映画化され、話題になった『明日の記憶』の原作は、軽妙洒脱、上質なユーモアに富んだ文章に定評があるは萩原浩の同名小説だ。


 「若年性アルツハイマー病」は韓国映画『私の頭の中の消しゴム』でも取り上げられ、病名だけは認知されつつあるが、ある日突然、告知されたら「まさか、自分が・・・」と絶望のどん底の突き落とされるに違いない。


 主人公は広告会社の営業マンとして第一線で活躍する働き盛り。最初はただの物忘れだと思っていたが、ミーティングをすっぽかしたり、部下の顔が思い出せず、不安になって病院へ検査に行く。診断は「若年性アルツハイマーの初期症状」。まだ、50歳にもなっていないのに・・・。日々こぼれていく記憶、やがて妻や娘の名前や顔すら消えていく恐ろしさと戦いながら、過ごす主人公の必死さがひしひし伝わってくる。


 それでも、救われるのは、妻や娘を記憶の限り愛し抜こうとする主人公の想いと、彼を全力で支えきろうとする妻の献身的な愛情だ。読後、「もし自分だったら・・・」としみじみ考えさせられる1冊だ。


著者:荻原 浩
出版社:光文社
文庫本:387ページ
価格:\650



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| 2008年09月24日 |
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