
Q:高齢の母が祖母の介護で負担がかかり心配です…
去年まで元気だった86歳のおばあちゃんが、二週間の入院で寝たきりになってしまいました。入院したのはヘルニア(脱腸)で簡単な手術だったんです。術後は経過良好でしたが、入院中には以前からあった物忘れがひどくなり、足腰も弱って歩行ができなくなったため紙オムツ使用になりました。退院して自宅に戻ってからは、ベッドから起き上がることもしなくなり、自分では何も行なおうとしません。また、昼夜の区別もなくなり夜中に大声を出して母を呼んだりします。日中は私たち夫婦は仕事で不在のため介護者の母に大きな負担が掛かっています。母も高齢ですし、ひざが悪いので心配です。
高齢のお母様が介護していらっしゃるご様子、たいへんなことと思います。
このケースでは、直接目に見えて問題と感じられることでなく、根本的な取り組みをアドバイス差し上げたいと思います。
それは当たり前のことのように思われるかもしれませんが、ご祖母様の心身の元気さを取り戻し、お母様の介護の負担を少なくすることです。そのために、「生活のリズムを元気な頃と同じくすること」を目標にデイサービスを利用してみてはどうでしょう。
ご祖母様の場合、日中もずっと寝ているために夜になっても寝付けないという昼夜逆転の状況になっているのではと想像されます。このように生活リズムが極端に不規則になっていれば、高齢者でなくとも心身に変調を来たしてしまいます。眠りのサイクルが狂うと、食事や排泄も影響を受けてしまい、ご本人だけでなく介護者にも大きな負担となります。
これを解消するために、日中は活動的に過ごすことがとても大事です。活動的といっても、足腰も弱っていらっしゃいますから、運動というようなことではありません。朝目覚めたら身体を起き上がらせる、お茶を出して胃と脳に刺激を与える、そんなことから始めて良いと思います。
わずか2週間の入院で寝たきりになられたのであれば、まだ寝たきりの状態が短期間ですので、改善できる可能性は高いと考えられます。一日中、ベッドで横になって過ごされていることは、外的刺激も無く認知症の進行も懸念されます。また横になって過ごすことで全身の筋力低下にもつながります。
それがデイサービスを利用することで、家族と一緒に家の中にいるだけでなく、他人と接すること、関わり合いを持つことができ、外からの良い刺激を受けることになります。誰でも人から見られていることを意識すれば、ちゃんとしていないと、という気持ちになります。この適度な緊張感が大事なのです。
食事一つとっても、自宅では「食べさせてもらう」のを待っているだけの人でも、外に出れば、「みんな自分で食べている、自分もそうしないと」という気持ちが起きるものです。出かけるとなれば、顔を洗う、入れ歯の手入れをする、身支度をする、そうしたことが当たり前になってきます。
また、日中にぎやかな中で適度な疲れを得ることで、夜は早めの時間から深い眠りにつくことができ、昼夜の本来のリズムが戻ってきます。そうなれば介護者であるお母様ご自身も安心してお休みになれることでしょう。
回答者/シニアすまいる協力ケアマネージャ
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