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Q:義母の介護をしていますが、夫がまったくの無関心で辛いです。

 寝たきりの義母(78歳)を自宅で介護していますが、オムツ交換や食事の介護の大変さには、もうだいぶ慣れたつもりです。とは言え、毎回1時間以上もかかる3食の介助や、夜中と明け方のオムツ換えは、なかなかの重労働に感じられます。しかし、それにも増して辛いのは、夫(57歳)の無関心なのです。

 会社役員として、ほとんど休みもとらずバリバリ働く夫には感謝と頼もしさを感じる反面、私が義母の様子を真剣に話そうとすると、「疲れているから、今は聞きたくない」、「お前に任せているんだから、俺には何も聞かせなくていい」と、実の母親のことに対して全くの無関心であることに、心が暗くなることも多いのです。


 娘2人も遠くに嫁いでおり、身近に頼れる人もおりません。夫の関心も得られないまま、既に話すこともできなくなった義母と、毎日黙々と向き合っていると、何だか情けなさが込み上げてきます(決して、そんな気持ちで介護に身が入らないわけではありませんが…)。


 私は、何も大げさに感謝されたいわけでは無いのです。ただ、たまには話を聴いて欲しいですし、さりげなくでも「お疲れさん」「ありがとう」の一言が欲しいだけなのですが…。


回答 以前に別の質問でもお答えしましたが、在宅に於ける介護とは[24時間、365日]に渡って休み無く続く、大変な仕事です。そして、それに対する労いの言葉も無いというのでは、辛さが癒される機会も少なく、負担感が募る一方であるお気持ちも、お察し申し上げます。本当に、誠意を込めて一生懸命に介護をなさる姿が、目に浮かぶようです…。


 介護の世界とは、とりもなおさず“人の終末期”に寄り添うことに他なりません。とかく、生産性や成果・能力だけが問われがちな昨今、企業戦士として第一線で働くご主人には、激しい競争社会の対極に位置する老親のご様子を意識することが、余計に辛いのかも知れませんね。


 また、あなたに母親の介護を一任していることへの、後ろめたさもあるのかも知れません。いわゆる“以心伝心(礼など口にしなくとも、相手は充分に察しているはずだ)”の正当化も、男性には多いようです。 


 ともあれ、あなたご自身が虚しく感じるほどに、お母様の介護には無関心という ご主人様の姿勢は、好ましくはありませんね…。


 むしろ、ご夫婦ともに介護に関しては暗い気持ちになりがちであればこそ、介護者であるあなたが、まずは明るい切り口でお義母様のご様子を少しずつでも話題にし続けてみてはいかがでしょう。あまり長く・重くならない内容でサラリと、「今日は、顔色が良かった」、「久しぶりに笑顔になって、気持ち良さそうにお昼寝をしていた」、「なんとなく、人恋しそうだったから、あなたもたまにはゆっくり顔を見てきたら?」などなど…。


 介護者だからこそ気付くことができる、明るい要素をもとに声掛けを繰り返せば、初めは無関心なご主人も、何らかの反応を示し始めて、あなたやお母様に目を向けるようになるかも知れません。仮にご主人から生返事が続くようであっても、その日の“成果”を口にすることで、何よりもあなた自身が楽になれると思います。


 また、連日連夜の介護で、あなた自身が疲弊しきってしまう前に、介護保険サービスを利用してみるのも、効果的です。介護者としてだけの日々を過ごすことは、辛いことですし、疲れきった心身では、良い介護はできないのも事実です。あなた自身の時間を作り、リフレッシュすることも、ご家族全体にとって、大切な“お仕事(?)”なのです。


 夜間巡回型のホームヘルパーに、夜のオムツ交換を委ねたり、施設へのショートステイを使ってお義母様を預かってもらったりして、その間に外出や趣味などで、すっきりしたお気持ちになってみるのも、一つの方法です。


 ご家庭の雰囲気に明るい変化が起きれば、ご主人様も、これまでとは違った対応で、あなたやお母様に接することができるようになるかも知れませんよ。


回答者/社会福祉主事 佐藤弘一郎


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| 2007年12月12日 |
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