
Q:ケアハウスに暮らす父が胃ガンになり、今後が心配です。
現在ケアハウスで暮らす義父ですが、おなかの張りがつづき、ようやく病院で検査を受けたら、胃ガンが見つかりました。85歳という年もあり、本人は手術はしたくないと言い、子どもたちに面倒をみてもらう気はないといいます。医師からも、進行が遅いガンなので、今後は痛みのケアをしながら経過を観察していくと言われていますが、そうなった場合、どんな施設に入れたらいいでしょうか? ホスピス的な老人施設というのはあるのでしょうか?
現在、お父様がお住まいのケアハウス(ケアハウスとは?)は、一般的には自立度の高い高齢者向けのケア付きマンション的な性格が強く、頻繁かつ高度な看護・介護を必要とする状態の方の継続的なご入居は、難しい場合もあるようです(※)。
ご本人からの強い希望がある場合は、往診や訪問看護を利用しながらケアハウスにお住まい続けることも、制度上は可能ですが、その場合はケアハウスのスタッフともよく話し合い、ケアの方針や緊急時の対応など、関係者各位の密接な相互理解と協力が必要です。特に、終末期をどこでお過ごしになるか、そこに至るまでのケアは、どのような体制で臨むのが適しているかは、また、症状が進行し、痛みの緩和などを頻繁かつ継続的に行う必要がある場合はどうするのかなど、ご本人を含め、ご家族・主治医・看護,介護の各種スタッフで充分な検討が必要です。
ご質問の[ホスピス的な老人施設]ですが、ホスピス自体が高度な医療的管理のもとに運営される医療施設ですので、介護保険の範囲で定められた各種の施設では、ホスピス同様の医療体制を持つ施設はありません。終末期までの入居を提供するものとしては、特別養護老人ホームがありますが、ご利用に当たっては、症状が安定した状態であることが条件となる場合もあります。また、ホスピスそのものにも、身体の状況や必要な医療処置に応じた利用の可否の基準がありますので、担当者によくご相談ください。
(※)ケアハウスによって、看護・介護職員の配置体制や、医療機関との連携などに特性がありますので、まずはスタッフにお問い合わせされると良いでしょう。
回答者/社会福祉主事 佐藤弘一郎
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