
Q:おしゃれだった祖母がだらしなくなってしまった
若い頃とってもおしゃれだった祖母ですが、最近は洗顔も忘れたり、何日も同じものを着ていることがあります。また、お風呂に入るのも嫌がります。部屋に入るとすえたニオイもして、何とかお風呂に入れたいのですが、上手に誘導する方法はないでしょうか?
本人が自主的に洗顔や着替えすることが難しい場合は、そのつど声がけをして勧めてみたり、あらかじめ着替えを、枕元や脱衣場に用意(もちろん、本人にもひと声かけて)してみてはいかがでしょう?
また、入浴に対しても、菖蒲湯・柚子湯などの楽しみを加えて誘ってみたり、自宅での入浴は嫌でも温泉・銭湯は好きという方であれば、そうした場を活用するのも良いと思います。浴室が暗い・寒いと感じられたり、段差(出入り口の高低差や、浴槽の縁の高さ・底の深さ等)が大きくて、動作が大変といった環境的な原因も考えられます。本人の意見に沿って、不安な部分を、福祉用具の活用や住宅改修などで積極的に改善しても効果的です。
「毎日の入浴はとても贅沢で…」「頻繁な洗濯は衣類を傷めてしまう…」といった、“もったいない”が生活観の主軸になっている高齢者も多いようです。また体力的に、入浴には大きな疲労を伴う方もおり、入浴を避けがちになる原因も、人それぞれのようですね。本人の嗜好や身体的事情、または生活観をよく理解し、決して強制的にはならないよう、前向きなアプローチで取り組んでみてください。
※認知症の始まりには、清潔に関心が薄くなるといった兆候が多く見られます。あまりに強く、保清(清潔保持)に拒否を示す場合には、主治医などに相談してみましょう。認知症の早期発見に繋がり、有効な治療が受けられるきっかけになるかも知れません。
回答者/社会福祉主事 佐藤弘一郎
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